ウィットに富んだバリエーションと、実用性と作家性を併せ持つ青木さんの作品が好きで調べていたら、亡き後の工房を引き継いでいる方がいると知りました。
それが山田隆太郎さんです。
移住してから10年以上が経ったとはいえ、一体どんなところで作陶しているのか興味があって今回は神奈川県の相模原にある工房を尋ねました。
途中まではナビに従ってスイスイ行けたのですが、最後の最後に細長〜い下り坂が待ち構えていて、車で通り抜ける自信がなく断念。。。
迂回して近所の駐車場をお借りして、山田さんに迎えにきてもらいましたw

陶芸好きなら、山田隆太郎の名を知らない人はいないでしょう。
国内の名だたるギャラリーで個展を巡回する大人気作家です。
これぞ陶芸たる王道の作風でありながら、どことなくエモーショナルな佇まいを感じるのは何故だろう_。
その理由が知りたくて彼に会いに行きました。

写真上:粉引腕

写真上:粉引腕

写真上:粉引7寸鉢

写真上:粉引7寸平鉢

写真上:(左)粉引丼(右)粉引筒湯呑み

写真上:粉引片口鉢
シャイなんだけど、言葉を選びながら丁寧かつ的確に伝えてくれる山田さん。
「自分のことは近すぎてよく分からない」と言っていましたが、だからこそ作陶を通じて自分を見つけようとしているのかなぁと感じました。私が感じるエモーショナルな部分は、そんな葛藤からきているのかもしれません。

写真上:故・青木亮さんが作った登り窯。最近はほとんど使っていないそう。
自分の作りたいものが明確になってきて、それを実現するためには自ら作った穴窯の方が使いやすいと仰っていました。


写真上:灯油窯は品質が安定するので、リピートオーダーの多い食器類を中心に3機をフル稼働させていました。
今回仕入れた粉引のシリーズはこの灯油窯から焼成されたものです。
「イデアル、人デアル 」
伝統を尊重しながら新しい価値観を求めること。
美しく洗練されていること。
つくり手そのものであり、唯一無二であること。
美意識に共鳴する作家さんとの新たな組み合わせによって、私たちも「型」を超越し、イデアルの新たな理想を描いてゆきたいと考えています。
【 販売方法 】
7月12日(土)11:00より店頭販売を行います。
通信販売及び、オンラインストアでの販売は行いませんので予めご了承ください。
山田さんの作品は、個展形式ではなく常設展開となります。
不定期で店頭出しを行いますので、今回ご都合が合わない方にも店頭でご覧いただけるように考慮したいと思います。
少しでも多くの方に見て頂けたら幸いです。
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橋場